宮沢賢治を描く」シリーズの『絵本・拝啓宮沢賢治さま』の絵本出版と同時に、角間貴生展「宮沢賢治を描く」が福岡市のギャラリー風で開かれます。私が描いた賢治の絵は『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『風の又三郎』『やまなし』『オツベルと象』『水仙月の四日』『セロ弾きのゴーシュ』『月夜のでんしんばしら』『どんぐりと山猫』『なめとこ山の熊』『猫の事務所』『雪渡り』『よだかの星』などです。エッセイは以下のような内容です。
1、狐の幻燈会は11歳以下限定です…『雪渡り』
2、「賢治童話」は童話ではない?…『やまなし』
3、どんぐりの背比べはユーモア大爆発…『どんぐりと山猫』
4、紳士たちはなぜ紙くずの顔になった?…『注文の多い料理店』
5、林の中の歌合戦はかくして生まれた…『かしわばやしの夜』
6、春一番が吹けば雪の妖精たちが舞い狂う…『水仙月の四日』
7、賢治童話はやっぱり怖い?…『月夜のでんしんばしら』
8、よだかの改名はなぜ「市蔵」なの?…『よだかの星』
9、小十郎は猟師?それとも山男?…『なめとこ山の熊』
10、子供にも大人にも色んな風に読める物語…『オツベルと象』
11、小さな役所内はいじめだらけ…『ねこの事務所』
12、ゴーシュは動物たちの癒し人だった…『セロ弾きのゴーシュ』
13、又三郎はやんちゃな風の神?…『風の又三郎』
14、ウクライナ侵攻問題のすべてがここにある…『グスコーブドリの伝記』
15、ライフワークは永遠の未完成?…『銀河鉄道の夜』
中断していた『浮世絵と俳句川柳のコラボものがたり』の原稿書きが2023年元旦からようやく始まりました。採りあげるテーマは決まっているのですが…いよいよこれからです。
私はここ8年間、電子書籍を出版し続けてきましたが、読者からはやはり「紙の本」を期待する声が多く、このほど上に挙げたように30冊の本をペーパーバックとしてアマゾンから出版しました。ぜひこの機会に私の本をお買い求めの上、読んでいただければ幸いです。
一生経済的に弟のテオに頼ったゴッホは「弟はお金はくれたが妻はくれなかった」と甘ったれ愚痴をこぼします。アンリ・ルソーは法廷内で「裁判長、奥さんの絵を描いて差しあげます」と大声を上げます。そしてクリムトはモデルに「君のお尻は美しいし知的だ」と語ります。これらの言葉はいわゆる名言格言というより、傑作な迷言とでも言えるものでしょう。芸術家たちはこうしたユニークで笑わせる迷言が好きなようです。
さらに「この芸術家がどうしてこんな絵を?」といった不思議な絵や奇怪な作品を集めてみました。この本は16人芸術家たちのヘンな絵画やヘンな言葉を、そのエピソードを交えながら語る物語です。 (電子書籍&ペーパーバック本)
幼い頃から南画の英才教育を受け、いつの間にか『天才』の自負を抱きながら成長した画家…田中一村。美術学校の同期生たちがどんどん出世していくのとは逆に、一村の心からは『天才』の自負がどんどんと消えていき、コンプレックスだけが巣食うようになっていった。一つは自分の絵に対する劣等感、そしてもう一つは女性への恐怖心だった。
そんな一村は50歳にして自分の絵にすべてを賭ける思いで、当時、日本最南の島・奄美に渡る決心をする。ところが奄美に向かう彼の大きな旅行カバンの底にはなぜか一枚の裸婦画がしまい込んであった。(電子書籍&ペーパーバック本)
かつては「女に天才はいない」と公然と言われた時代がありました。しかしそれは男性の作り上げた社会制度上でしか女性を見ていなかった時代の幻想だったのかもしれません。カミーユ・クローデルは彫刻という男の世界で、女性彫刻家の先駆者になりました。しかも彼女は若く美しく才能もあり、自分自身を師匠ロダンにも劣らない天才と信じていました。
そしてその事が彼女の不幸を生む原因となります。彼女の才能がロダンとの軋轢を生んだからです。
彼女は女性でしか生み出せないような優れた彫刻作品を残しましたが、結局ロダンとの関係は破局を迎えました。
そしてその後、彼女の人生に待っていたのは何だったのでしょうか。 (電子書籍&ペーパーバック本)
画家アンリ・ルソーには生来、虚言癖があったようだ。いや、現実と幻想の区別がつかなかったと言うのが本当かも知れない。そのせいだろうか。彼の人生には奇妙に滑稽で笑える話が多い。「裁判長、奥さんの絵を描いて差しあげます」「カンバス代より安い絵をピカソが買ったおかげで…」「54歳の悪女に全財産を貢ごうとした」など。 (電子書籍&ペーパーバック本)
レオナルド・ダ・ヴィンチの素顔を研究すると、絶えず失敗ばかり繰り返しながら、それでも他人と違ったことをして生き抜こうとする、お茶目な実像が見えてきます。彼は私生児であったばかりに、父親の財産も、名誉ある仕事も引き継ぐことが出来なかった。これは政情の安定しないイタリア社会にいつも右往左往しながら、それでもパトロンの信頼を勝ち得ようと奮闘努力する…レオナルド・ダ・ヴィンチの涙ぐましい「売り込み人生」物語である。 (電子書籍&ペーパーバック本)
伊藤若冲や長沢芦雪や葛飾北斎ら…日本の画人たちがもしも自分の言葉で語り出したとしたら、それはそれで愉しいことでないだろうか? もちろん虚構の小説だからできることです。
登場する画人たちは写楽、雪舟、雪村、岩佐又兵衛、狩野山雪、白隠、伊藤若冲、与謝蕪村、曽我蕭白、司馬江漢、長沢芦雪、葛飾北斎、渓斎英泉、歌川広重、歌川国芳、河鍋暁斎の16人です。
彼らの奇妙な絵画と不思議な独り語りをお楽しみください。
角間貴生の出版書籍(電子書籍&ペーパーバック本)
「奄美の画家の裸婦スケッチ」
「画家たち…16の愛物語」
「画家ルソーの面白すぎる嘘人生」
「『叫び』の画家が撃たれた夜」
「失恋ゴッホのふたり言」
「消去されたシャガールの妻」
「天才シゲルと弟マナブ」
「なぜ伯爵は放蕩画家になったか?」
「何通りも作れる線画ぬりえ」
「パトロン探しの売り込み人生(ダ・ヴィンチ)」
「美男カフカは女に変身した」
「ピカソは悪魔だった」
「北斎お栄だじゃれ道中」
「『モディリアニの妻』という名の画家」
「私、ゴーギャンを糾弾するわ!」
「私はヒトラーの女だった?」
「吾輩のお金は女房の遊びに消え…」
「大富豪から自己破産へ(レンブラント)」
「結婚するなら誰にする?」
「イーハートーブの空色切符」
「ちきゅう驚愕ひとり旅」
「俺は画家?殺人者?(カラヴァッジョ)」
「あなたもピカソになろう:楽しく遊べるクレージーぬり絵」
「女を描けば負けないのよ(ローランサン)」
「私の方が天才だったのよ(カミーユ・クローデル)」
「旅夜絵夜十一夜物語」
「フェルメールの秘密部屋」
「お金を稼ぐ事こそ芸術さ(ウォーホル)」
「モネという名の錬金術師」
「広重はんの勝ちだわ、だけど…」
「生きた描いた愛したわ!フリーダ・カーロのラブレター」
「小説アーティストで成功する方法?」
「世界迷画迷語ものがたり(巨匠たちのヘンな絵画とヘンな言葉集)」
「日本怪画奇人ものがたり(画人たちの奇妙な絵画と独り語り集)」
「サルやしき」
「あなたも本を無料出版できるー自費出版でないペーパーバック出版ー」
「エッセー&絵『アート天文博物館』」